読書のススメ?
俺の事を良く知っている人なら、俺の“本好き”はご存知かと思うんだけど、年に一度、元旦の日に本をバーっと買い漁るんですよ。
今回は前々から気になってた本も含めて20冊程買いました٩( 'ω' )و
全部違うジャンルの本なんだけど、とにかく興味がある事柄ならジャンルを問わず何でも読むし、そこから更に興味を引けば同じテーマで書かれた別の本をまた何冊も買っては読み耽って掘り下げて行く。
「本の虫」って言ったりするけど、まさにそれなんですよね。・・・虫は嫌いだけど(笑)。
今回の記事は別に「読書のススメ」とかそう言う訳ではなくて、文字通り日記的な記事なんだけど、今回色々買って来た中で面白いなぁーと思った本があったんですよね。
『裏・読書』
著者は手塚マキさんと言う方で、略歴を見てみると色々な事をやられてる方で。
ホストとしてのキャリアを積み上げて、オーナーとしてホストクラブを経営する傍ら歌舞伎町に書店をオープンさせたって言う人。
その辺の略歴はこの本を買った後に知ったんだけど、本を色々物色してる時に本の帯に大きく書いてあった
「良い本って誰が決めたの?」
って文言が凄く印象的で。
一般的に「歴史に残る名作だ!」とか、「〇〇賞を受賞した大ヒット作!」とか、そう言う作品達を引っ張り出して、「皆が良く言うその解釈って本当に正しいのかな?」なんて疑問を投げ掛ける。ある種の名作に対するアンチテーゼとも言える本でした。
名作と呼ばれる本。特に長い歴史の中で評価をされ続けたり、世界中で読まれるような本ともなれば、やっぱりそれは多くの人からの共感や憧憬、称賛を得て名作となっている訳だけど、ただただそこに共感をしてしまうだけではダメだと警鐘を鳴らしてるんですね。
ただね、「読書」をテーマにして、名作と呼ばれるような本を載せてるけど、これは決して本の紹介をしているって物では無いですね。
細かい内容は伏せるけど、何て言うのかなぁ・・・すっごく簡単に言うと、読書を通して
「常識だと思ってる枠組みを取っ払って、もっとフラットに物事を見てみても良いんじゃない?」
って言ってる感じ。人生においてこうしなきゃいけない、こうあらなきゃいけないなんてそんな事全然ないんだよ?って。そう言ってくれてる感じがした。
- こころ / 夏目漱石
- ノルウェイの森 / 村上春樹
- サラダ記念日 / 俵万智
- 眠れる美女 / 川端康成
- 走れメロス / 太宰治
- 容疑者Xの献身 / 東野圭吾
- 僕は勉強ができない / 山田詠美
- マチネの終わりに / 平野啓一郎
- 火花 / 又吉直樹
- 五体不満足 / 乙武洋匡
- 漫画 君たちはどう生きるか / 吉野源三郎・羽賀翔一
- 野心のすすめ / 林真理子
- ぼくんち / 西原理恵子
この13作品を通して、ホストとして生きて来た著者自身の人生経験を絡めつつ、ある種の“気付き”を与えてくれるような内容だったかなと思う。
手塚マキさんも本の中で言ってるんだけど、この本の内容を表面だけ掬って見てしまうような人からしたら、単に文章を斜め読みして捻くれた物の見方をしてる奴だなって映るかも知れない。
でも、頭の中をフラットにして読んでみると結構良い事書いてるなぁーって。
正直言うと、決して100%の共感や納得では無いんたけど、普段自分が見落としてる事だったり、そうだよなぁーと思いつつ出来てない事。そう言う事に気付かせてくれる一冊だったなって印象でした٩( 'ω' )و
個人的な意見だけど、読書の良さって、本を通して、他人の人生をある種の追体験のように知る事が出来たり、自分には無い知識や新しい価値観に出会える事かなと思うんですよね。
不思議な物で、普段だったらなかなか受け入れられない意見も本で読んでいると「確かに」なんて納得してたりして。
本に限らずだけど、映画だったり、音楽だったり、そう言う作品と言うフィルターを通す事で冷静な立場で受け止められる事って沢山あるよなぁーって思う。
新しい事に触れるとワクワクするあの感じ。だから読書って好きなんですよね(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋
なんか結局、「読書のススメ」的な記事になっちゃったかも。・・・まぁ、良いか(笑)。
個人的には面白い本だったので、興味が湧いた人は読んでみてね( ・ㅂ・)و !
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